ダイオードレーザーで透明アクリルを切断する方法を解説
アクリルはガラスのような見た目を持ち、より強くて軽量な人気の素材です。看板や装飾、その他さまざまな場所で目にします。
ダイオードレーザーで透明アクリルを切ろうとしたことがある方は、うまく切れなかったことに気づいたかもしれません。ダイオードレーザーでは透明アクリルを切断することはできません。
本記事では、ダイオードレーザーで透明アクリルを切断することがなぜ不可能なのかを解説します。でもご安心ください!ダイオードレーザーでアクリルを切る方法も併せてご紹介します。
なぜダイオードレーザーで透明アクリルが切れないのか?
ダイオードレーザーで透明アクリルが切れない理由を理解するには、レーザーが素材とどのように相互作用するかを知る必要があります。
レーザーで彫刻や切断を行うには、素材がレーザー光のエネルギーを吸収しなければなりません。このエネルギーによって素材が気化し、切断されるのです。
しかし、ダイオードレーザーは波長450nmの光を発し、透明アクリルや他の透明素材ではこの光が吸収されません。そのため、レーザー光はアクリルを素通りし、加工されずに残ってしまいます。
一方で、暗い色の素材はダイオードレーザーの光をよく吸収します。そのため、ダイオードレーザーでは黒色などの不透明なアクリルを切断することは可能です。
CO2レーザーカッターはアクリル(透明も含む)によく吸収される異なる波長の光を出すため、アクリルの切断にはCO2レーザーの方が適しています。

ダイオードレーザーでアクリルを切断する手順ガイド
透明アクリルは切れませんが、不透明なアクリルであればダイオードレーザーで切断できます。以下に手順をご紹介します。
ステップ1:デザインを作成する
自分でデザインを作成するか、インターネットで入手してください。すべての図形が閉じたパスになっていることを確認し、ベクターファイル形式で保存してレーザー制御ソフトにインポートします。簡単な図形ならソフト内で直接作成することも可能です。

画像提供:Sarah Nenni-Daher - YouTube より
ステップ2:アクリルをレーザーにセットする
多くのアクリル板には両面に保護用の紙やフィルムが貼られています。大きな形状を切断する場合はそのままにしておいてかまいません。
アクリル板をレーザーカッターのベッドに置き、クランプでしっかり固定して切断中のズレを防ぎましょう。

必要に応じてデザインをリサイズし、ビジュアルプレビューなどを使ってアクリル上に配置します。
ステップ3:レーザー切断の設定を行う
メーカー推奨の設定に従ってください。xTool Studio(XCS)のように、素材ごとのプリセットパラメーターが用意されているソフトもあります。ない場合は、端材を使って最適な設定を確認する必要があります。
ステップ4:レーザーを焦点調整する
使用しているダイオードレーザーの取扱説明書に従って、アクリルの表面に正確に焦点が合っているか確認してください。
ステップ5:切断を実行する
切断経路をプレビューしてから、切断処理を開始します。

ステップ6:仕上げ処理
保護フィルムが残っている場合は、切断後に剥がします。
エッジが多少ざらついている場合は、サンドペーパーで軽く磨いて仕上げましょう。
xTool S1 密閉型ダイオード レーザー カッター
xTool S1は、交換可能なレーザーモジュールを搭載した密閉型ダイオードレーザー加工機です。アクリル加工の観点で見ると、以下の特長があります。

アクリル加工のポイント
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 透明アクリル | ダイオードレーザーでは切断不可 |
| 不透明アクリル | 切断・彫刻ともに可能(黒色など濃色アクリルに最適) |
| 最大切断厚 | 黒色アクリル:15mm(40Wモデル、1パス) |
| 加工速度 | 600 mm/s |
その他の強み
- 広い加工範囲:498×330mm。オプションのAutoPassthrough™で最大3000mmの長尺加工可能
- 安全性:クラス1完全密閉設計。5方向の火炎検知・自動消火機能付き
- 多彩な素材対応:交換可能なレーザーモジュールにより、ほぼすべての素材の加工に対応
- Pin-point™ポジショニング:単一カメラシステムの10倍の精度を実現
\ こんな方におすすめ /
- アクリル作品制作を始めたいが、安全な密閉型マシンを探している
- 透明アクリル以外の素材(不透明アクリル・木材・金属など)も加工したい
- 自宅や小さな工房で、臭いや煙を気にせず使いたい
- 将来的に金属彫刻(IRモジュール追加)や回転彫刻(RA2 Pro追加)にも挑戦したい