xTool M1 Ultra:印刷とレーザー加工もできる「Cricut」の進化形マシン
ステッカー作成のためにCricutと外部プリンターを何度も行き来するのに疲れていませんか?レザーや木材のような厚手の素材に苦労していませんか?
xTool M1 Ultraは、Cricutのような高精度なカッティングに加え、より厚い素材の加工や鮮やかなカラー印刷、繊細なデザイン表現まで実現できる、まさにクラフターの夢を叶えるオールインワンのクラフトマシンです。世界初、Cricutとレーザーカッター、プリンターの機能を1台に統合しました。

本記事では、Cricutの最新機種のひとつであるMaker 3と比較しながら、xTool M1 Ultraが「カット機能以上に」どれほど優れているかを徹底検証していきます。
この記事の内容
- xTool M1 Ultra vs Cricut Maker 3:クイック比較
- xTool M1 UltraがCricut Maker 3より優れている点
- 結論:どちらを選ぶべきか?
xTool M1 Ultra vs Cricut Maker 3:クイック比較
本格的な比較に入る前に、両機種の概要を簡単に見てみましょう:
特徴 | xTool M1 Ultra | Cricut Maker 3 |
---|---|---|
サイズ | 620mm x 498mm x 178mm | 580mm x 190mm x 165mm |
レーザー出力 | 10W / 20W | NA |
切断刃 | 多様なブレードオプション | 多様なブレードオプション |
印刷 | ✔ | ❌ |
描画ペン | サードパーティ製ペンおよびカラー塗りつぶし対応 | サードパーティ非対応、カラー塗りつぶし不可 |
箔転写チップ | 塗りつぶし対応 | 塗りつぶし非対応 |
材料の高さ | 最大12.5cm(レーザー時)*ライザー使用時; 2cm(印刷); 2.1cm(エンボス) | 全ツール共通で最大2.5mm |
繋がり | USB/Wi-Fi/IP | Bluetooth/USB |
ソフトウェア | xTool Creative Space | Cricut Design Space |


xTool M1 UltraがCricut Maker 3より優れている点
xTool M1 UltraとCricut Maker 3はどちらもクラフト用の機械ですが、M1 UltraはCricutの機能をほぼすべて備えている上に、レーザー加工と印刷機能によってさらに多くの可能性を広げています。
さらに将来的には追加モジュールにも対応できる設計となっています。
多機能性:多様なクラフトニーズに応える4-in-1マシン
M1 Ultraは多機能オールラウンド機であり、複数の作業を1台でこなせます。以下に、Cricutを上回る主な点をご紹介します:
1. 交換可能なモジュール
Cricut Maker 3は基本的にカット専用機であり、最大13種類のブレードチップで様々な素材を切ることができます。しかし、xTool M1 Ultraにとって「カット」はあくまで機能の一つにすぎません。
この多機能クラフトマシンは、世界初のデスクトップサイズで「カット・彫刻・描画・印刷」の4機能を統合したモデルであり、モジュールの切り替えも数秒で完了します。

モジュールの一つであるダイオードレーザー(10Wまたは20W)は、さまざまな素材に対して高精度なカットと彫刻を可能にし、ブレードでは実現できない繊細なデザインにも対応します。



ブレードによるカットは専用のモジュールで行います。紙やビニールのような薄い素材には細刃、木材やレザーなどの柔軟で厚い素材(最大2.5ミリ)には通常のカットブレード、布には専用のロータリーブレードが用意されています。さらに、金箔効果だけでなく塗りつぶし加工も可能なホイル転写チップも搭載されています。

xTool M1 Ultra

Cricut Maker 3
インクジェット印刷モジュールも注目すべき機能です。一般的なデスクトッププリンターのように動作しますが、木材や石などの硬くて厚みのある素材にも印刷が可能です。

描画機能として、M1 Ultraには赤、青、緑、黄、オレンジ、紫、シアン、黒の8色のドローイングペンが付属しています。また、サードパーティ製のペンにも対応しており、さらに幅広い表現が可能です。さらに、線の着色しかできないCricut Maker 3とは異なり、塗りつぶしによる色付けにも対応しており、デザイン性が大幅に向上します。

xTool M1 Ultra

Cricut Maker 3

2. カット+印刷:完璧なコンビネーション
Cricutは外部プリンターが必要ですが、xTool M1 Ultraは1台でカットと印刷の両方が可能なため、クラフト制作がシームレスに進みます。
さらに、Cricutのカッティングモジュールはステッカーやビニールなどの薄い素材にしか対応していません。一方、xTool M1 Ultraでは木材のような厚みのある素材への印刷およびカットも簡単に行えます。



M1 Ultraの複数モジュールを使えば、マルチメディアプロジェクトも簡単にこなせます。たとえば、印刷とレーザーカットを組み合わせて、パーソナライズされた木製看板やリース、オリジナルのアクセサリーなどを作成できます。モジュールを切り替えることで、立体的なデザイン、ステッカー、グリーティングカードなども自由自在です。

複数機能を自由に切り替え、組み合わせられる柔軟性により、クラフターは多様なプロジェクトに対応できます。例えば、誕生日パーティーのカスタマイズでは、繊細なレーザーカット招待状からパーソナライズされた装飾品やギフトまで、すべてを1台で完結できます。

3. 省スペースかつコスト効率の高さ
M1 Ultraは、ブレードカッター、レーザーカッター/彫刻機、プリンターを1台に統合しています。これにより、コストと設置スペースの両方を大幅に削減可能です。複数の機器を個別に導入する代わりに、M1 Ultra1台で完結でき、設置面積は最大60%も節約できます。


素材対応力の違い
Cricut Maker 3は薄い素材しか扱えません。ブレードモジュールは加工面に非常に近く、最大2.5ミリ厚までの紙やフィルム状素材のみカット可能です。
一方、xTool M1 Ultraは多様な素材の厚みに対応するために設計された拡張可能なマシンです。
レーザーモジュール使用時には最大12.5センチの素材を設置可能で、20Wモジュールでは最大10ミリのカットが可能です。印刷時は最大2センチまでの素材に対応(今後13.8センチまで拡張予定)。

M1 Ultraは平面素材だけでなく、立体的な円柱状の物体(タンブラー、ワイングラス、指輪など)へのレーザー彫刻にも対応しており、装飾の幅を大きく広げることができます。ステッカーに限定されず、より本格的なパーソナライズが可能です。


鮮やかなデザインの実現
Cricut Maker 3はカット専用のブレードモジュールを備えており、描画やホイル転写においては輪郭線しか描けず、塗りつぶしなどのカラー表現には対応していません。
一方、xTool M1 Ultraの描画およびホイル転写モジュールは、輪郭線だけでなくカラー塗りつぶしにも対応しており、よりクリエイティブで鮮やかなデザイン表現が可能です。


xToolのスクリーンプリンターを使用すると、布地などの素材も含めた創造の可能性を広げることができます。

例えば、M1 Ultraでステンシルをレーザー彫刻し、それを使ってxToolのスクリーンプリントソリューションであらゆる素材に鮮やかなデザインを印刷することができます。

ヒートトランスファービニール(熱転写ビニール)を使えば、Tシャツや帽子、バッグなどをカスタマイズ可能です。M1のブレードモジュールで複雑なデザインをカットし、xToolのヒートプレスでお気に入りのアイテムに転写しましょう。


要するに、M1 UltraはxToolクラフトファミリーの一員であり、無限の創作の可能性を開くプラットフォームです。

使いやすさ
1. 初心者にもやさしいソフトウェア
xTool M1 Ultraは、初心者向けに設計された無料の専用ソフト「xTool Creative Space(XCS)」と組み合わせて使用します。このソフトウェアには多数のデザイン素材が用意されており、誰でも簡単に作品を作成できます。
デザインソフトに不慣れな方でも、直感的に操作できるよう設計されています。XCSには「AImake」という生成AIツールが搭載されており、無料で使用可能です。テキスト入力だけで、ベクターアートやテキストアート、レーザー用アート、スクリーン印刷テンプレートなどを最大90%の精度で、作業時間を99%削減して生成できます。一方、Cricut Design Spaceでは一部のテンプレートや高機能を利用するには有料プランへの加入が必要であり、AIデザインには現在対応していません。

機械の設定もソフトウェア側で提案されます。素材ごとに最適なパラメータが登録された「Material EasySetライブラリ」があり、素材を選択するだけで推奨設定が表示されます。
2. すぐに使えるプロジェクト
M1 Ultraには素材キットが付属しているだけでなく、学習をサポートするチュートリアルへのアクセスも可能です。
また、私たちのデザインコミュニティ「Atomm」には6000件以上のプロジェクトがあり、ダウンロード、カスタマイズ、再利用ができます。これらのプロジェクトは新たな創作のインスピレーションにもなります。
3. デザイン配置がより簡単に
一般的なクラフト機はカメラによるデザインマッピングを備えていますが、xTool M1 Ultraはさらに精度の高い2つの方法を提供します。
1つはスマートフォンで作業領域を撮影し、XCSに読み込んでデザインを配置する方法。もう1つは「Advanced Pin-point positioning™」システムを使用し、素材上に複数のポイントをマークすることで、ソフトウェアが自動的に素材レイアウトを描画し、より正確な配置が可能になります。
結論:どちらを選ぶべきか?
もしあなたのプロジェクトが主に紙工芸などの薄い素材のカットだけであれば、Cricutで十分かもしれません。しかし、xTool M1 Ultraを使えば、クラフト制作のレベルが一段と上がります。
たとえば、タンブラーなどのパーソナライズ製品を頻繁に作成する場合、M1 Ultraのレーザー彫刻はほとんどの素材に対応できます。木材などの硬い素材への印刷を必要とする場合は、インクジェット印刷モジュールが最適です。精密で上質な木工クラフトには、レーザーカット機能が理想的です。
結論として、xTool M1 Ultraは非常に汎用性が高く、コストパフォーマンスに優れたマシンです。クラフトが好きな方なら、年間を通じて、魅力的なインテリア制作、パーティー用の装飾、心のこもったギフト制作など、あらゆるニーズに応えてくれます。さらに安全機能も充実しており、ご家族みんなで安心して使用できます。

可能性を制限する理由はもうありません。xTool M1 Ultraで、無限のクラフトライフを始めましょう。
